上司がヒドイ。仕事にやりがいが感じられない。もう完全に仕事のやる気を失っちゃった…。どうすればいいかな?
こう悩む方に向けた記事です。
仕事のやる気を失って職場にいるのは、心身ともにキツイですよね。
そこでこの記事では、「完全に仕事のやる気を失った…」ときに試してほしい3つのコトを、わかりやすくご紹介します。
働く20代・30代・40代・50代の方、さらに男性・女性すべての方に伝えたいメッセージです。
自分の次のような経験を生かして、「仕事ができなくてつらい…」という悩みが解決する記事となっています。
- 派遣会社の人事部で働き、社員採用にも携わった
- 人事部で、メンタルヘルス対策にも携わった
- 自分でも、転職エージェントを利用した転職を経験した
- 正社員の転職を5回くり返し、WEBライターとして独立した
「完全に仕事のやる気を失ったけど、何とかしたい!」というときは、ぜひご覧ください。
「完全に仕事のやる気を失った…」ときに試してほしい3つのコト!
まずは、「完全に仕事のやる気を失った…」ときに試してほしい3つのコトをご紹介します。
①→②→③と順番に試してもらうと、とくに効果的です。
〈試してほしい①〉「仕事のやる気を失った原因」を書き出してみる
「完全に仕事のやる気を失った…」ときに試してほしいコト、1つめは「「仕事のやる気を失った原因」を書き出してみる」です。
原因がひとつだけなら、その内容をできるだけくわしく書き出す。
いくつもあるなら、考えつく限り、すべての原因を書き出してください。
たとえばこんな感じ。
- 仕事がつまらない、やりがいが感じられない
- 業務量が多すぎるし、誰も手伝ってくれない
- 上司や同僚の、自分に対する扱いがヒドイ
- 時間をかけて仕上げたレポートを、上司が評価してくれない
こうやって、自分の考えを言語化することで、”なんとなく悩む”ことがなくなります。
なかには、原因を書き出して読み返すと、
あれ、自分はこんなことで”やる気”を失ってたの…?ちょっと大人気なかったかな?
こう思って、仕事のモチベーションが復活することも。
言語化することは、問題解決の第一歩です。
会社以外の落ちつける場所で、ノートとペンを準備して、できるだけくわしく「原因」を書き出しましょう。
〈試してほしい②〉書き出した原因のうち「自分が対処できる」ことを考えて実行する
「完全に仕事のやる気を失った…」ときに試してほしいコト、2つめは「書き出した原因のうち「自分が対処できる」ことを考えて実行する」です。
考えるときのポイントはこちら。
- すべて”他人のせい”にしないで、少しでも”自分ができるコト”を考える
理由がすべて「上司がアホだから」では、問題解決は進みません。
「上司がアホ」でもいいので、そのうえで”自分ができること”を探します。
たとえばこんな感じ。
- 仕事がつまらない、やりがいが感じられない
→どんな仕事なら”やりがい”があるのか考えて、社内で部署異動などを申し込む。社内ではできないなら転職も考える - 業務量が多すぎるし、誰も手伝ってくれない
→上司に「業務量が多すぎる」ことを相談する。仕事を効率的に終わらせる方法を考える - 上司や同僚の、自分に対する扱いがヒドイ
→部門長など”上司の上役”に、自分に対する扱いを相談する。パワハラ相談窓口に相談する - 時間をかけて仕上げたレポートを、上司が評価してくれない
→どういった点が不足していたのか、上司に確認する。書籍を購入して「レポートの書き方」を勉強する
前項でくわしく書き出すほど、対処方法もはっきりと思い浮かべられます。
あとは、その対処方法を少しずつでも実行しましょう。
いきなり全部やろうとすると、動けなくなるので、「一番カンタンなものから」でOKです。
「自分が対処できること」がわからないときは誰かに相談を
もしも、書き出したけれど「自分が対処できること」がわからないなら、誰かに相談してみましょう。
相談できる人がいないときは、「専門機関を利用する」という方法もあります。
悩みごとのおすすめ相談先はこちらですので、ぜひ利用してみてください。
- 「職場のことを専門家に相談したい」ときは、
→一般社団法人ボイス(無料で相談できます) - 「労働問題についてくわしい弁護士などを紹介してほしい」ときは、
→相談サポート(無料で相談できます) - 「カウンセラーにオンラインで相談したい」ときは、
【TALKFULLNESS 】(無料カウンセリングが可能です) - 「精神科医・心理士にカウンセリングをしてほしい」ときは、
→かもみーる(有料ですが、精神科医のオンライン診療は保険対応です)
〈試してほしい③〉新しいことをはじめる(仕事に関係なくてOK)
「完全に仕事のやる気を失った…」ときに試してほしいコト、3つめは「新しいことをはじめる」です。
はじめることは、仕事に関係なくてOK。
”仕事の悩み”については、上記①・②でほぼ解決します。
あとは、「仕事以外に楽しいことを見つけて、生活を楽しむ」ために、新しいことを見つけましょう。
仕事以外に楽しいことがあれば、仕事で多少イヤなことがあっても動じることはありません。
生活のなかで、仕事の割合がすごく大きいから、動じてしまうのです。
さらに、「楽しいこと」が見つかれば、今後それを仕事にすることもできます。
ぜひ、新しいことをはじめて、生活を楽しみましょう。
◆楽しいことを見つけるには、体験が重要。その理由は、記事「「自分がどんな仕事をしたいかわからない…」ときはどうする?」でくわしくご紹介しています。
やる気を失った原因が「仕事が覚えられない」場合に試してほしいこと
次に、仕事のやる気を失った原因が「仕事が覚えられない」だった場合に試してほしいことをご紹介します。
仕事が覚えられない:「メモ→確認→実行」をひたすらくり返す
やる気を失った原因が「仕事が覚えられない」だったときは、仕事中に「メモ→確認→実行」をひたすらくり返してみましょう。
これは、精神科医の樺沢紫苑さんの本『ストレスフリー超大全』で次のように紹介されている方法。
ToDo1 メモをとる/「100%聞き取る」
本『ストレスフリー超大全』より
ToDo2 「わかりました」と言わない
ToDo3 言われたことを100%実行する
ひとつずつ見ていきましょう。
ToDo1 メモをとる/「100%聞き取る」
まずは、上司の指示や指導を「100%聞き取る」ことが大切。
そのためにはメモをとりましょう。
そして、言われたことをその場でメモする。
これだけで、聞き漏らしがなくなります。
できればそのメモをもとに、あとで「仕事ノート」を作りましょう。
「仕事ノート」があれば、手順や注意点がわかるので、同じ作業もスムーズにこなせます。
ToDo2 「わかりました」と言わない/内容を100%つかむ
上司から指示を受けて「わかったか?」と言われると、ほとんどの人が「わかりました」と返します。
ところが多くの人は、わかっていないのに、条件反射的に「わかりました」と言うとのこと。
すぐに返事をせず、その場でメモを見返して、わからない点やあいまいな点がないか考えましょう。
「質問」→「確認」を徹底して、指示の内容を100%つかみましょう。
ToDo3 言われたことを100%実行する
あとは、言われたことを100%実行します。
”自分なりの付け足し”は必要ありませんので、言われたとおりに実行しましょう。
ここで理解してほしいのは、「100%実行してようやく、最低限の仕事を行っている」という点。
70%しか実行しないと、「最低限の仕事すらできていない」ことになります。
つまり、
指示されたことの80%も実行したのに、上司が認めてくれない!横暴だ!
と思うのは、的はずれなんです。
「あれも必要かな?これも付け足そうかな?」と思っても、まずは言われたものを100%で作り上げる。
完成したら早めに報告し、次の指示を仰ぎましょう。
つねにToDo1~3を意識して100%実行していけば、仕事の基本がどんどん身につきますよ。
◆「仕事ができない原因と対策」は、記事「「仕事ができなくてつらい…」ときに試してほしいこと!」で対処法をご紹介しています。
やる気を失った原因が「仕事がつまらない」場合に試してほしいこと
次に、仕事のやる気を失った原因が「仕事がつまらない」だった場合に試してほしいことをご紹介します。
仕事がつまらないなら:自分なりの工夫をしてみる
やる気を失った原因が「仕事がつまらないなら」だったときは、仕事中に自分なりの工夫をしてみましょう。
前述した本『ストレスフリー超大全』のなかでは、会社の仕事を「守破離」で、次のように当てはめています。
「守」は、仕事の基本。ビジネスマンの基本を覚える。習った仕事を基本通り実行する。言われたことを言われたとおりやる
「破」は、先輩の上手なやり方をマネる。本を読んで、習った以外のことを勉強する。新しい仕事、やったことのない難しい仕事に挑戦する。
「離」は、習ったやり方を発展、応用して、自己流のやり方を工夫する。自分で判断し、自分で決断する。自分から提案したりアイデアを出したりする
『ストレスフリー超大全』より
そして守→破→離とステップアップするごとに、「苦しい」から「楽しい」に変わると述べます。
「守」の段階、つまり仕事をはじめたばかりの頃は、言われたことをやるだけなので、基本的にはツマラナイんです。
でも「つまらない」と思えるということは、仕事に余裕が出てきた証拠。
それならば、「自分なりの工夫」を組み込んで、守→破→離とステップアップしていきましょう。
”自分ができること”が増えていくため、どんどん楽しくなりますよ。
◆「守破離の考え方」は、記事「「仕事ができないから会社辞めたい」はNG!」でご紹介しています。
仕事のモチベーションを高める方法
記事の最後に、仕事のモチベーションを高める方法をご紹介します。
〈モチベーションを高める方法①〉毎日”目標”を確認する
誰にでも、大なり小なり”目標”があるはずです。
ですが、いそがしい毎日を過ごしていると、”目標”も忘れがち。
そこで、毎日”目標”を確認しましょう。
確認することで、「そのために今日は何をすべきか?」がわかります。
すると、毎日の仕事へのモチベーション、というか生きる意欲が高まります。
「目標がない」なら、まずは目標を考えてみましょう。
「お金持ちになりたい・働きたくない・海外移住したい・社長になりたい」などなど…、何でもよし。
目標を決めて、そのために今日できることを、少しずつ実行しましょう。
〈モチベーションを高める方法②〉大きなタスクは細かいステップにわける
「プロジェクト完成」などタスクが大きすぎると、どこから手を付ければよいかわかりません。
そのため、モチベーションが高まりにくくなります。
そこで大きなタスクは、細かいステップにわけましょう。
「メンバー選定」、「業務割り振り」、「指示」などなど…。
できるだけ小さなタスクにすれば、はじめの一歩を踏み出せるので、仕事にも取り組みやすくなります。
〈モチベーションを高める方法③〉昼寝する
上記①・②をやってもモチベーションが高まらないなら、疲れているかもしれません。
そんなときは、昼寝をしましょう。
NASA(アメリカ航空宇宙局)の研究によれば、パイロットに平均26分の仮眠を取らせたところ、能力が睡眠前の34%向上したそうです。
最近は「パワーナップ」とも呼ばれ、昼寝の効果がさまざまな場面で挙げられています。
疲れたら寝る。
そして起きてスッキリしたら、またガンバって仕事をしましょう。
まとめ:「完全に仕事のやる気を失った…」ならしっかり対処を
この記事では、「完全に仕事のやる気を失った…」ときに試してほしい3つのコトを、わかりやすくご紹介しました。
「やる気ない…」ままダラダラ過ごすのは、心身ともにキケンです。
ぜひ記事を参考に、「完全に仕事のやる気を失った…」なら、しっかり対処をしていきましょう。
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参考文献
この記事では、下記の書籍を参考にさせて頂いております。
- 書籍 樺沢紫苑・著『ストレスフリー超大全』ダイヤモンド社
- 書籍 S・J・スコット・著『人生を大きく変える小さな行動習慣』日本実業出版社