2019年の転職者が過去最多の351万人になるなど、転職者市場がにぎわっています(くわしいデータはこちらの記事で)。
そんななかで転職を考えていて、
転職したい!けど、次の仕事はどうやって探そう…?
転職サイトがたくさんあるけれど、どのサイトを利用すればいいの?
という疑問が出てはいませんか?
情報や手段はたくさんあるものの、そこから選ぶのが大変ですよね。
そこでこの記事では、失敗しない次の仕事の探し方・見つけ方の大切なポイントから、おすすめ転職サイト・転職エージェントまでご紹介していきます。
「転職したいし、失敗したくない…」というときは、ぜひご覧ください。
失敗しない次の仕事の探し方「大切なポイント」を解説
まずは、”失敗しない次の仕事の探し方・見つけ方”のための「大切なポイント」を解説します。
[ポイント①]次の仕事は「一点豪華基準」で考える
”失敗しない次の仕事の探し方・見つけ方”のための「大切なポイント」の1つめは、”次の仕事は「一点豪華基準」で考える”です。
「一点豪華基準」とは、社会派ブロガーのちきりんさんが本『ゆるく考えよう』で紹介する考え方。
自分で「これが大事!」と思うひとつの基準を、なにより優先させて、それ以外はトコトン目をつぶるというものです。
たとえば、
仕事が面白いならOK!
と考えるなら、残業が多く・転勤も多く・給料が安くてもガマンする。
通常は、”あれもこれも”といった「総合評価方式」で考えますが、これだとイチバン無難な会社を選んでしまいます。
つまり「好きでもキライでもない仕事・会社」なので、不満があると「辞めない理由がない」ため、辞めやすくなってしまう。
でも「一点豪華基準」なら、たとえ不満があったとしても、「まあ仕事が面白いから、辞めなくていいや」とガマンしやすくなります。
ちなみに僕の場合は「出勤しないでOKな仕事・会社」。これはもう人それぞれですね。
「一点豪華基準」で考えることは、”豊かな人生”にもつながります。
ぜひ、これまではたらいてきたなかで感じた「自分にとってイチバン大切にしたいこと」を、思い返してみましょう。
◆「一点豪華主義の決め方」は、記事「一体みんなどうやって仕事探してるの…?失敗しない「仕事探しの方法」!」でくわしくご紹介しています。
◆「「イヤなことを避ける」を一点豪華基準にする方法」は、記事「”仕事の選び方”がわからない人へ」でくわしくご紹介しています。
[ポイント②]「大手転職サイト2社+地元転職サイト1社+転職エージェント2社」に登録する
2つめのポイントは、”「大手転職サイト2社+地元転職サイト1社+転職エージェント2社」の、合計5社に登録する”ことです。
こう聞くと、
えっ!そんなに登録するの?
転職エージェントってなに?
と思うかもしれませんので、ひとつずつ解説していきます。
複数サイトに登録する理由:どの転職サイトにも得意・不得意な地域や業種・職種があるため
まず、複数サイトに登録する理由は、どの転職サイトにも「得意・不得意な地域や業種・職種」があるためです。
残念ながら「すべての地域・職種で、求人数No.1の完璧な転職サイト」はありません。
そのため、転職サイトは1つだけでなく、複数サイトを利用します。
また、求人をだす会社は、特に地方では「地元の転職サイト」を優先させることも考えられます。
というのも、転職サイトに求人をのせるには、けっこうな料金がかかるためです。1ヶ月で数十万円ということも。
そこで、規模の小さく求人の掲載料が安い「地元の転職サイト」の利用もあるわけです。
(それと”つきあい”もあります)
このように、「会社の求人」を幅広く探すことができるように、大手と地元の両方への転職サイトの登録もおすすめします。
転職エージェントを利用する理由:無料で担当者がさまざまなサポートをしてくれるから
転職エージェントを利用する理由は、「無料で担当者がさまざまなサポートをしてくれるから」です。
求職者一人ひとりに、専任の「キャリアアドバイザー」が担当者としてつき、たとえば次のようなサポートをしてくれます。
- キャリアの相談
- 次の仕事の提案
- 履歴書や職務経歴書の書き方サポート
- 面接の練習
- 面接日の調整
- 求人を出した会社のくわしい内情
- 給料など条件面での会社側との交渉 などなど…
これだけやってくれて無料とは、ありがたすぎます。
僕も以前、転職エージェントで中堅企業への転職ができたので、そのすばらしさは身を持って理解しています
それに転職エージェントでは「推薦する」というカタチをとります。
そのため、実力や経験が同等な2人が「転職サイト」と「転職エージェント」のそれぞれで応募してきた場合、「転職エージェント」を利用したほうが採用される確率は高くなります。
ぜひ、「転職サイト」と「転職エージェント」は、セットで利用しましょう。
転職サイトで「ここがいい!」という会社がみつかったなら、「転職エージェントにお願いして紹介してもらう」という裏ワザもあります。
転職エージェントになら、前項の「一点豪華基準」で考えたことを伝えやすいという点もメリットです
◆転職エージェントや転職サイトの利用など、「再就職先が決まらないときにやってほしいこと」は、記事「「再就職先が決まらない…」ときにやってほしいこと4選」でくわしくご紹介しています。
[ポイント③]半年~1年ほど転職サイトとつきあう気持ちで
3つめのポイントは「半年~1年ほど転職サイトとつきあう気持ちで」です。
転職についてのウェブサイトや本をみると「2~3ヶ月の短期決戦でいこう!」といったアドバイスもありますが、あせりは禁物です。
もしかすると、あせって次の仕事を決めた翌週に、もっといい会社の求人がでてくることも。
それにヒトは、心理学的に「大きな変化」が苦手です。
2~3ヶ月という短い期間で、”人生が大きく変わる”転職をこなそうとすると、「思考停止」する可能性が高くなります。
すると結果的には、次のようなことになって後悔してしまう。
こうならないように、頭もカラダも少しずつ「転職活動」に慣れさせていきましょう。
毎日数分ずつでも「転職サイトで求人情報をみる」ことを続けると、それが習慣になり、転職エージェントのアドバイスも理解しやすくなりますよ
[ポイント④]希望する会社が法令違反していないか確認する
転職サイトやエージェントを利用して、ついに希望する会社がみつかった!
ここですぐに応募したいところですが、念のため、もう1ステップだけふみましょう。
手順はコチラ↓。
- 手順1:お住まいの都道府県の労働局ウェブサイトをひらく
- 手順2:サイト内検索で「労働基準関係法令違反に係る公表事案」を検索する
- 手順3:希望する会社が法令違反していないか確認する
もし、「労働基準関係法令違反に係る公表事案」に、希望する会社がでていたら、考え直すことをオススメします。
できるだけこういった情報をあつめて、ブラック企業に入らないよう気をつけましょう。
最新ではありませんが、こちら↓では全国の情報をみることができます。
◆さらに「転職の成功確率」が上げたいときは、こちらの記事のおすすめ本をご覧ください。
・記事「失敗しない転職のために読んでほしいおすすめ本を紹介!」
◆「自分がどんな仕事をしたいかわからない…」ときは、こちらの記事が参考になります。
・記事「「自分がどんな仕事をしたいかわからない…」ときはどうする?
「大手転職サイト」の探し方とおすすめサイト
次に、”失敗しない次の仕事の探し方・見つけ方”のための、「大手転職サイト」の探し方とおすすめサイトをご紹介します。
「大手転職サイト」の探し方
「大手転職サイト」の探し方で大切なのが、”長く続いているサイトを選ぶこと”です。
転職サイトの運営においては「職業安定法」を守る必要があります。
つまり、誤った運用をすれば「法律違反」になるため、サイト撤退(企業が紹介事業から撤退も)ということも。
「以前から聞いたことがある」というサイトは、それだけで「しっかりした転職サイト」といえるんです。
「長く続いている」うえで、あとは「求人数が多いサイト」を選べば、「大手転職サイト」の探し方はバッチリ。
次項からは、おすすめする「総合型転職サイト」をご紹介します。
[おすすめ総合型転職サイト1]doda(デューダ)
まず最初にご紹介するおすすめ総合型転職サイトは、おなじみ「doda(デューダ)」です。
転職情報雑誌からの長い歴史があり、求人数もトップクラス。
さらに、適正年収がわかる「年収査定」や、転職できる可能性のある会社がわかる「人気企業300社の合格診断」、強み・弱みや可能性がわかる「キャリアタイプ診断」など、コンテンツもそろっています。
また最大の特徴が、「転職サイト」と「転職エージェント」の両方を1サイトで兼ねていること。
他サイトでは「転職サイト」に登録 → 「転職エージェント」にも登録と、それぞれで情報を入力する必要がありますが、「doda(デューダ)」ならそれが1回で済みます。
転職サイトとエージェント、両方の利用を勧める僕としては、イチバンのおすすめサイトです
[おすすめ総合型転職サイト2]リクナビNEXT
2つめのおすすめ総合型転職サイトは、「リクナビNEXT」です。
リクルートグループが運営するサイトで、その特徴は日本最大級の求人数。
しかもその8割ほどは、リクナビだけの限定求人ですので、やはりこちらも押さえておきたいですね。
しかもその情報のなかから、AIで自分にピッタリな求人を選んでくれます。
また、30分の診断で5つの強みを教えてくれる「グッドポイント診断」も搭載。
言語化してくれるのは、会社に応募する際の「アピール材料」になるので助かりますね。
毎日、求人をながめて、頭を「転職脳」にするのがオススメ。
それでも求人はつねに更新されるので、いいところがあったら飛びつきましょう
失敗しない「地元転職サイト」の探し方
次に、”失敗しない次の仕事の探し方・見つけ方”のための、「地元転職サイト」の探し方をご紹介します。
手順はコチラ↓。
手順①:まずは厚生労働省のサイト↓を開く
手順②:サイトの「職業紹介事業」をクリックする
手順③:「都道府県」欄に、お住まいの都道府県にチェックを入れる
手順④:「検索」をクリックする
→地元の職業紹介会社が表示されます。
手順⑤:対象カテゴリーを「就職者・4ヶ月以上・無期」、昇順/降順を「降順」にして「並び替え」をクリック
→すると「就職者」の数が多い順に並ぶので、上から会社をみていく。
ただし名称が「〇〇支店」や「〇〇オフィス」のところは、”大手企業の支店”なので対象から外して、「会社名」だけのところを選びましょう。
手順⑥:会社名でgoogle検索する
これで、そこそこ大きい「地元転職サイト」がみつかります。
備考欄に「職業紹介優良事業者」の記載があれば「なお良し!」です
失敗しない「転職エージェント」の探し方とおすすめエージェント
記事の最後に、”失敗しない次の仕事の探し方・見つけ方”のための、「転職エージェント」の探し方とおすすめエージェントをご紹介します。
「転職エージェント」の探し方
「転職エージェント」の探し方でも、やはり大切なのは、”長く続いているサイトを選ぶこと”です。
それともうひとつ大切なのが、相性のいい担当者を選ぶこと。
「転職サイト」とちがって、「転職エージェント」は担当者と会って話し、指導してもらうことがメインです。
(現在はコロナ禍のため、対面での機会は減っているようですが)
でも、苦手・嫌いだと思う人から指導されても、素直に「これを活かそう!」とは思えませんよね。
ですから、
転職エージェントのあの担当者、なんだかちょっと苦手なんだよね…
と感じるなら、「転職エージェント」に相談して担当者を変えてもらうか、思い切ってべつの「転職エージェント」を利用しましょう。
このくらいの”フットワークの軽さ”がちょうどいいですよ
[おすすめ転職エージェント1]doda(デューダ)エージェントサービス
まず最初にご紹介するおすすめ転職エージェントは、「doda(デューダ)エージェントサービス」です。
前述のとおり、dodaは「転職サイト」と「転職エージェント」の両方を1サイトで兼ねています。
ですから「転職サイト」に登録するとき、「パートナーエージェントサービス □希望する」にチェックを入れておけば、「転職エージェント」も利用可能です。
共通サイトですから、とにかく使いやすい!
「エージェントサービス」もどんどん利用しましょう
[おすすめ転職エージェント2]RECRUIT AGENT(リクルートエージェント)
2つめのおすすめ転職エージェントは「リクルートエージェント」です。
やはり「リクナビNEXT」と同じで、こちらも業界最大級の求人数を誇ります。
ネット上に公開しない「非公開求人」が、2021年3月時点で10万件以上だそう。
職務経歴書をカンタンにつくれる「職務経歴書エディター」や、面接の通過率を高める「面接力向上セミナー」などの独自コンテンツもぜひ利用したいですね。
他のサイトではみつからない会社も、ここならみつかるかも!
登録して、前述の「一点豪華基準」で考えた希望を伝えて、ドンドン紹介してもらいましょう
[おすすめ転職エージェント3]パソナキャリア
おすすめ転職エージェントの3つめは「パソナキャリア」。
全国的な派遣会社としても有名な、パソナが運営する転職エージェントです。
業界・職種別にチーム体制を整えており、求人の紹介だけでなく、応募書類の添削や面接対策、年収交渉まで、トータルで転職をサポート。
求人件数は未公開をふくめて50,000件以上、取引実績企業は16,000社以上という多さです。
また、2021年オリコン顧客満足度調査の「転職エージェント」ランキングで総合第1位を獲得。
利用のしやすさ・担当者の対応・紹介案件の質・交渉力などで1位をとっていますので、安心して利用してください。
転職後の年収アップ率が67.1%というのもすごい。ぜひ給料アップをねらってみましょう。
◆「20代向けのおすすめ転職エージェント」は、記事「【20代向け】おすすめ転職エージェントはコレ!」でご紹介しています。
◆「就職・転職活動をして/実際に働いて”正社員は無理だった…”」という方へのアドバイスは、記事「「正社員は無理だった…」という人に伝えたいこと」でご紹介しています。
まとめ:探し方・見つけ方のポイントを知って、失敗しない転職を
この記事では、失敗しない次の仕事の探し方・見つけ方の大切なポイントから、おすすめ転職サイト・転職エージェントまで紹介しました。
ぜひ記事を参考に、探し方・見つけ方のポイントを知って、失敗しない転職を目指しましょう。
参考文献
この記事では、下記の書籍を参考にさせて頂いております。
- 書籍 ちきりん・著『ゆるく考えよう』文庫ぎんが堂