
”仕事の選び方”がわからない…。「好きなことを仕事に」とも言われるけど、そんなに好きなこともないよ…。
このように悩む方に向けた記事です。
就職・転職活動を進めたくても、”仕事の選び方”に迷うと、次の一歩が踏み出せませんよね。
そこでこの記事では、「”仕事の選び方”がわからない人」に向けて、「好きなこと」より「イヤなことを避ける」を基準に仕事を選ぼう!というアドバイスをご紹介します。
新卒の就活生さんだけでなく、転職の20代・30代・40代・50代の方、さらに男性・女性すべての方に伝えたいメッセージです。

自分の次のような経験を生かして、「”仕事の選び方”がわからない…」という悩みが解決する記事となっています。
- 派遣会社の人事部で働き、社員採用にも携わった
- 自分でも、転職エージェントを利用した転職を経験した
- 正社員の転職を5回くり返し、WEBライターとして独立した
「”仕事の選び方”を知って、就職・転職活動を進めたい」というときは、ぜひご覧ください。
・「会社のことをどこかに相談したい」ときは…会社・仕事の悩みの相談先を紹介
・「次の会社をさがしたい」ときは…失敗しない転職先の探し方・見つけ方!
・「派遣社員ではたらきたい」ときは…「派遣社員になりたい!」ときはどうする?
【”仕事の選び方”がわからない人へ】「好きなこと」より「イヤなことを避ける」を基準に仕事を選ぼう!

まずは、「仕事の選び方”がわからない」という人へ向けたアドバイスをご紹介します。
「好きなこと」より「イヤなことを避ける」を基準に仕事を選ぼう!
”仕事の選び方”がわからないときは、「好きなこと」より「イヤなことを避ける」を基準に仕事を選びましょう!
なぜなら、「イヤなこと(ネガティブ)」は「好きなこと(ポジティブ)」より大幅に強力なため。
くわしくは次項でご紹介しますが、たとえ好きな仕事であっても、いくつか嫌なことがあると、その仕事がイヤになってしまうのです。
書店に行くと「好きを仕事にしよう!」・「好きなことだけやって生きよう!」といった本がありますが、

仕事にできるほど、好きなことって何だろう?漫画を読むのは好きだけど、それって仕事になるの?
こう思ってしまう方が多いのではないでしょうか?
仕事にしたいほど「好きなこと」がある人ならいいですが、ほとんどの人はそこまではっきり「好きなこと」があるわけではありません。
手順は後述しますので、”「イヤなこと」を基準に仕事を選ぶ”という方法をぜひ使ってみましょう。
仕事選びに迷ったら「好きなこと」より「イヤなことを避ける」べき理由
仕事選びに迷ったら「好きなこと」より「イヤなことを避ける」べき理由がこちらです。
- 人は本能的に、”ポジティブを得る”ことより、”ネガティブを避ける”ことを重視する
- つまり「好きなこと」より「嫌いなこと」に強く反応するから
「好きなこと」を仕事にしても、そのなかにいくつか「嫌いなこと」があると、「嫌い」が目立ってしまうのです。

たとえば僕は「書店・本屋」が好きですが、「本屋ではたらきたい」とは思いません。なぜなら「接客がイヤ」、「長時間拘束されるのがイヤ」だから。
では具体的に、ネガティブがポジティブよりどのくらい強いかというと、次のとおり。
ネガティブはポジティブより600%強い
(略)ネガティブとポジティブの比率はだいたい6:1になります。仕事でミスを1回犯したら、その埋め合わせには6回の成功が必要だというのだから、なんとも大変な話です。この法則は、適職探しにおいても例外ではありません。
(略)いくら自由が効く仕事や達成感のある仕事に就いたとしても、働く環境にひとつでもマイナスの要素があれば、「7つの徳目」がもたらすメリットが無になりかねません。
本『科学的な適職』(鈴木祐・著)より
ネガティブがポジティブより、6倍も強いのです。
よほど強い「好きなこと」があるなら別ですが、そうでないなら、ネガティブを避けることを優先しましょう。
「好きなこと」で仕事を選ぶとブラックな働き方になることも
「好きなこと」で仕事を選ぶと、

好きなことをしてるんだから、多少の嫌なことはガマンしなきゃ…。
と考えてしまいます。
すると、「給料が少ない」・「拘束時間が長い」といったデメリットを見てはいけない気分に。
これは「雇ってやってるんだから、多少ハードな働き方でもガマンしろ」というブラック企業と同じ。
自分自身で、”ブラックな働き方”を認めているのです。
くり返しますが、よほど強い「好きなこと」があるなら「好きを仕事に」でもOK。
とくに「好きな仕事」がないなら、「イヤを避ける」ほうで考えていきましょう。
◆もし「何がしたいかわからない」ときは、記事「「仕事辞めたい…でも何がしたいかわからない…」ときに試してほしい2つのこと!」で対処法をご紹介しています。
「イヤなこと」を避けて仕事を探す方法

次に、「イヤなこと」を避けて仕事を探す方法のご紹介です。
[手順①]これまで働いて「イヤだ」と感じたことを書き出す
まずは、これまで働いて「イヤだ」と感じたことを書き出します。
このときのポイントがこちら。
- できるだけ、実際に働いたときに感じた「イヤなこと」を書き出す
”体験したうえでの「イヤなこと」”というのが重要です。
これは、人は”経験したこと”からしか「好き・嫌い」・「向き・不向き」といったことを判断できないため。
たとえば、多くの人が「営業の仕事は苦手、やりたくない」と思っても、実際にやってみると何割かの人は「あれ、営業ってけっこう面白いかも」と感じるもの。
「やったことがないけれど、アレはイヤ、コレもイヤ」では、”じつは適職だった”という可能性がゼロになってしまいます。
実体験からいくつでも挙げていき、「絶対にこれだけはイヤ」という数個にしぼってみましょう。

なかなか思いつかないなら、働きながら「これはイヤだ」と思ったことをメモしましょう。あとでメモを見返すと、”自分が避けたいこと”がわかりますよ。
◆「なぜ体験が重要なのか」は、記事「「自分がどんな仕事をしたいかわからない…」ときはどうする?」でくわしくご紹介しています。
[手順②]転職エージェント・派遣会社で「イヤなこと」を避けられる仕事を探す
次に、転職エージェントで「イヤなこと」を避けられる仕事を探します。
派遣社員を希望するなら、派遣会社で探してください。
探すときのポイントはこちら。
- 転職サイトではなく、転職エージェント・派遣会社を利用する
これは「担当者がつくので、”イヤなこと”を相談しやすい」ため。
さらに、転職エージェント・派遣会社の担当者は、求人企業を実際に訪問しているため、仕事内容や職場の雰囲気をよく把握しています。
すると、「〇〇がイヤなので、〇〇がない職場を希望します」といった要望に応えやすいというわけです。
なお、記事「失敗しない転職先の探し方」でもご紹介するとおり、複数のサービスに登録すると、より探しやすくなるので、お試しください。
転職エージェントのおすすめはこちら。
- doda(デューダ)エージェントサービス(転職者満足度No.1のサービスです)
- リクルートエージェント(転職者支援実績No.1のサービスです)
- パソナキャリア(オリコン顧客満足度調査4年連続No.1のサービスです)
◆「20代向けのおすすめ転職エージェント」は、記事「【20代向け】おすすめ転職エージェントはコレ!」でご紹介しています。
派遣会社のおすすめはこちらです。
転職サイトではなく転職エージェントを使うべき理由
転職サイトではなく、転職エージェントを使うべき理由はこちらです。
- 担当者がつくので、”イヤなこと”を相談しやすい
- 担当者は、求人企業を実際に訪問しているため、仕事内容や職場の雰囲気をよく把握している
転職サイトでは、ある程度の情報はわかりますが、職場の雰囲気まではわかりません。
「これまで利用したことがない」という人でも、ぜひ転職エージェントに登録してみてください。

僕は実際に、転職エージェントを利用して大企業に転職できました。メリットだらけで、しかも無料ですから、使わないのはモッタイナイですよ。
ちなみに、ハローワークも担当者はつきますが、企業訪問までは行っておらず、職場の雰囲気など把握できていないのでオススメしません。
「仕事の選び方」についての疑問にお答えします

記事の最後に、「仕事の選び方」についての疑問にお答えします。
〈疑問①〉「仕事を選ばなければいくらでもある」・「選り好みするな」と言われる。選んではいけない?
よく「仕事を選ばなければいくらでもある」・「選り好みするな」と言っている方をSNSで見かけますが、選んではいけないのでしょうか?
結論としては、「いくらでもあるので、仕事は選びましょう」です。
仕事を選んだからといって、よほどマニアックなものでなければ、求人企業はいくらでもあります。
昔のように、求人を探す手法が「ハローワーク」と「求人広告」しかないなら、少ない案件ですから、選ぶべきではないかもしれません。
ですが現在は上記に加え、「転職サイト」や「転職エージェント」、「派遣会社」などが出現したため、求人数はくらべものにならないほど増加。

せっかくたくさんの求人があるのですから、選びましょう。選んで、長く続けられる会社を見つけてください。
◆転職エージェントや転職サイトの利用など、「再就職先が決まらないときにやってほしいこと」は、記事「「再就職先が決まらない…」ときにやってほしいこと4選」でくわしくご紹介しています。
〈疑問②〉「どうやって仕事を選べばいいかわからない」ときはどうすべき?

どうやって仕事を選べばいいかわからない…。
こんなときは、一点豪華基準で決めてみましょう。
一点豪華基準とは、社会派ブロガーのちきりんさんが本『ゆるく考えよう』で紹介した考え方。
自分で「これが大事!」と思うひとつの基準(一点豪華基準)をなにより優先させて、それ以外はトコトン目をつぶるというものです。
「給料も大事」、「残業はしたくない」など基準がいくつもあると、けっきょくは”一番平均的な仕事”を選びがち。
ですがそれは、「なにひとつ”突き抜けて良い点”がない仕事」です。
すると、少しでも挫折があれば「べつに未練ないから辞めようかな」ということに。
ぜひ、一点豪華基準という考え方も取り入れて、自分に合った会社を探してみましょう。
◆「一点豪華基準での仕事探し」については、記事「失敗しない「仕事探しの方法」!みんなどうやって仕事探してるの?」でくわしくご紹介しています。
まとめ:「イヤなことを避ける」を仕事の選び方の基準に
この記事では、「”仕事の選び方”がわからない人」に向けて、「好きなこと」より「イヤなことを避ける」を基準に仕事を選ぼう!というアドバイスをご紹介しました。
ネガティブのインパクトの大きさがよくわかりましたね。
ぜひ記事を参考に、「イヤなことを避ける」を仕事の選び方の基準にして、自分に合った会社を見つけましょう。
〈こちら↓の記事もおすすめです〉
・「会社のことをどこかに相談したい」ときは…会社・仕事の悩みの相談先を紹介
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参考文献
この記事では、下記の書籍を参考にさせて頂いております。
- 書籍 鈴木 祐・著『科学的な適職』クロスメディア・パブリッシング