仕事ができなくてつらい…。いつも上司に怒られるし、どうすれば良いんだろ?
こう悩む方に向けた記事です。
「自分は仕事ができない」と考えると、職場にいるのもツライですよね。
そこでこの記事では、「仕事ができなくてつらい…」ときに試してほしいことを、具体的にわかりやすくご紹介していきます。
新卒の就活生さんだけでなく、転職を考える20代・30代・40代・50代の方、さらに男性・女性すべての方に伝えたいメッセージです。
自分の次のような経験を生かして、「仕事ができなくてつらい…」という悩みが解決する記事となっています。
- 派遣会社の人事部で働き、社員採用にも携わった
- 人事部で、メンタルヘルス対策にも携わった
- 自分でも、転職エージェントを利用した転職を経験した
- 正社員の転職を5回くり返し、WEBライターとして独立した
「仕事ができるようになって、働くことを楽しみたい!」というときは、ぜひご覧ください。
「仕事ができなくてつらい…」ならこれを試して!
まずは、「仕事ができなくてつらい…」という方に試してほしいことを、ご紹介します。
【「仕事ができなくてつらい…」ときに試してほしいこと】メモ → 確認 → 実行
「仕事ができなくてつらい…」という方に試してほしいのは、精神科医の樺沢紫苑さんの本『ストレスフリー超大全』で紹介されている、こちら↓の方法です。
ToDo1 メモをとる/「100%聞き取る」
本『ストレスフリー超大全』より
ToDo2 「わかりました」と言わない
ToDo3 言われたことを100%実行する
たまたまですが、僕が会社員時代に実践していたのも、上記の方法でした。
ひとつずつくわしく見ていきましょう。
ToDo1 メモをとる/「100%聞き取る」
まずは、上司の指示や指導を「100%聞き取る」ことが大切。
そのためにはメモをとりましょう。
ただし、あとで思い出しながらメモをとるのは、新入社員にはムリ。
上司や同僚が仕事の話をはじめたら、すぐにメモ帳を取り出してください。
そして、言われたことをその場でメモする。
これだけで、聞き漏らしがなくなります。
できれば、そのメモをもとに「仕事ノート」を作りましょう。
「仕事ノート」があれば、手順や注意点がわかるので、同じ作業もスムーズにこなせます。
ToDo2 「わかりました」と言わない/内容を100%つかむ
たとえば上司から指示を受けて、
わかったか?
といわれると、ほとんどの人がすぐに「わかりました」と返しますよね。
ところが多くの人は、わかっていないのに、条件反射的に「わかりました」と言っています。
すぐに返事をせず、その場でメモを見返して、わからない点やあいまいな点がないか考えましょう。
最初は「”何がわからないのか”がわからない」状態かもしれません。
でも何度かくり返すと、「前回は書式が違っていたから、今回も確認しておこう」など、確認ポイントがわかってきます。
「期日・提出先・内容・必要な点」など、”必ず確認すべき点”を決めておくのもいいですね。
「質問」→「確認」を徹底して、指示の内容を100%つかみましょう。
ToDo3 言われたことを100%実行する
あとは、言われたことを100%実行します。
”自分なりの付け足し”は必要ありませんので、言われたとおりに実行しましょう。
ここで理解してほしいのは、「100%実行してようやく、最低限の仕事を行っている」という点。
70%しか実行しないと、「最低限の仕事すらできていない」ことになります。
つまり、
指示されたことの80%も実行したのに、上司が認めてくれない!横暴だ!
と思うのは、的はずれなんです。
「あれも必要かな?これも付け足そうかな?」と思っても、まずは言われたものを100%で作り上げる。
完成したら早めに報告し、次の指示を仰ぎましょう。
つねにToDo1~3を意識して100%実行していけば、仕事の基本がどんどん身につきますよ。
仕事ができない原因:「話を聞けていない」から
前項の方法が有効なのは、「仕事が覚えられない原因のほとんどは「話を聞けていない」から」です。
これも、本『ストレスフリー超大全』で紹介されています。
仕事の覚えが悪い人は、上司の指示を「ザル聞き」しています。
一方、能力が高い人は、きちんと「インプット」しています。
たとえば、指示に”5つのポイント”があったとして、仕事の覚えが悪い人は”5つのうち3つ”しか理解できていません。
すると、どれだけガンバったとしても、3/5(60%)の仕事しかできないのです。
前項のToDo1~3を意識して、話をしっかり聞き、少しずつでも仕事ができるようになりましょう。
◆「仕事のやる気が出ない」なら、記事「「完全に仕事のやる気を失った…」ときに試してほしい3つのコト!」で対処法をご紹介しています。
「仕事ができなくてつらい…」からって会社は辞めちゃダメ!
次に、「仕事ができなくてつらい…」と悩む人に、「会社は辞めちゃダメ!」というアドバイスをご紹介します。
最初は誰だって仕事ができません
「仕事ができなくてつらい…」と悩んでも、会社は辞めちゃダメです!
仕事で悩むと、なかなか周りが見えないかもしれません。
ですがじつは、最初は誰だって仕事ができません。
しかも、仕事をはじめたばかりのころは、「基本的なこと・同じこと」をくり返すので、誰でも楽しくないのです。
前述した本『ストレスフリー超大全』のなかでは、会社の仕事を「守破離」で、次のように当てはめています。
「守」は、仕事の基本。ビジネスマンの基本を覚える。習った仕事を基本通り実行する。言われたことを言われたとおりやる
「破」は、先輩の上手なやり方をマネる。本を読んで、習った以外のことを勉強する。新しい仕事、やったことのない難しい仕事に挑戦する。
「離」は、習ったやり方を発展、応用して、自己流のやり方を工夫する。自分で判断し、自分で決断する。自分から提案したりアイデアを出したりする
『ストレスフリー超大全』より
そして守→破→離とステップアップするごとに、「苦しい」から「楽しい」に変わると述べます。
前項のToDo1~3をくり返して、「守」から卒業できるように頑張りましょう。
仕事ができないまま会社を辞めると、ずっと仕事ができないままに
なぜ「会社は辞めちゃダメ」かというと、仕事ができないまま会社を辞めると、ずっと仕事ができないままになってしまうからです。
前項の「守破離」でご紹介したとおり、はじめは全員が「守」の段階。
そこから経験をくり返すことで、だんだん「守→破→離」とステップアップしていきます。
「守」の段階で会社を辞めてしまうと、当然次の会社でも「守」のまま。
そしてまた「仕事ができない…。仕事がツマラナイ…。」と悩んでしまう。
ですから、せめて何か一つスキルを身につけましょう。
ひとつでも「破」のスキルがあれば、仕事も楽しくなりますよ。
◆「せめてスキルを身につけてから」については、記事「「仕事ができないから会社辞めたい」はNG!」でくわしくご紹介しています。
「仕事ができなくてつらい…」こんなときは転職を考えてもOK
記事の最後に、「仕事ができなくてつらい…」という方でも、”こんなときは転職を考えてもOK”なポイントをご紹介します。
職場環境が悪い
上司が適切な指示を出してくれず、改善もされないなど職場環境が悪い、退職を考えてもOKです。
記事の上部で「メモ → 確認 → 実行」と提案しましたが、これは上司の適切な指示があってはじめて身につきます。
指示があいまいでは、何を100%実行すればよいのかわかりません。
前述の「ToDo2 「わかりました」と言わない」を守り、「あいまいな点」はしっかり質問する。
もし上司がそれに答えてくれないなら、上司のさらに上司に相談しましょう。
それでも改善されないなら、そんな会社では働く意味がありません。
次の会社を探して、そこで守→破→離のステップアップを目指しましょう。
あなたの特性が仕事と合っていない
働きはじめて2年が過ぎても仕事ができないようなら、あなたの特性が仕事と合っていない可能性があります。
特性が仕事と合っていないときも、退職を考えてOKです。
人間には一人ひとり個性があるので、全員がすべての仕事をこなせるわけではありません。
ほとんどの人に、合う仕事・合わない仕事があります。
ちなみに僕は、「職場でみんなと、和気あいあいで働く」のがダメでした。ひとりで集中して働くのがピッタリです。
自分に合わない仕事・働き方をつづけると、心身に不調がでてくるかもしれません。
ただ、自分だけで考えてもなかなか結論は出ないため、第三者に相談するのがイチバン。
ハローワークや、転職エージェントを利用して、自分にどんな仕事が合っているのか相談してみましょう。
転職エージェントのおすすめはこちらです。
- doda(デューダ)エージェントサービス(転職者満足度No.1のサービスです)
- リクルートエージェント(転職者支援実績No.1のサービスです)
- パソナキャリア(オリコン顧客満足度調査4年連続No.1のサービスです)
◆「20代向けのおすすめ転職エージェント」は、記事「【20代向け】おすすめ転職エージェントはコレ!」でご紹介しています。
また、会社や仕事のことでの悩んだら、とにかく相談しましょう。
(相談のメリットは、記事「会社・仕事の悩みの相談先を紹介」参照)
身近にできる人がいないときは、「専門機関を利用する」という方法も。
悩みごとのおすすめ相談先はこちらですので、ぜひ利用してみてください。
- 「職場のことを専門家に相談したい」ときは、
→一般社団法人ボイス(無料で相談できます) - 「労働問題についてくわしい弁護士などを紹介してほしい」ときは、
→相談サポート(無料で相談できます) - 「カウンセラーにオンラインで相談したい」ときは、
【TALKFULLNESS 】(無料カウンセリングが可能です) - 「精神科医・心理士にカウンセリングをしてほしい」ときは、
→かもみーる(有料ですが、精神科医のオンライン診療は保険対応です)
まとめ:「仕事ができなくてつらい…」なら”メモ→確認→実行”これを試して!
この記事では、「仕事ができなくてつらい…」ときに試してほしいことを、具体的にわかりやすくご紹介してきました。
コツコツ頑張れば、必ずスキルアップができます。
ぜひ記事を参考に、「仕事ができなくてつらい…」なら、”メモ→確認→実行”を試して、「守」の段階を抜け出しましょう。
〈こちら↓の記事もおすすめです〉
・「会社のことをどこかに相談したい」ときは…会社・仕事の悩みの相談先を紹介
・「次の会社をさがしたい」ときは…失敗しない転職先の探し方・見つけ方!
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参考文献
この記事では、下記の書籍を参考にさせて頂いております。