就職・転職を考えている方で、
自分がどんな仕事をしたいかわからない…。
と悩んでいる方に向けた記事です。
「いったいどんな仕事がいいんだ…」と悩んでいると、転職したくても動けなくなっちゃいますよね。
でも、悩んでいる期間はとてももったいない。
そこでこの記事では、「自分がどんな仕事をしたいかわからない…」ときはどうすればいいのか、”自己分析・適職診断”も必要ない方法をご紹介していきます。
新卒の就活生さんだけでなく、転職を考える20代・30代・40代・50代の方、さらに男性・女性すべての方に伝えたいメッセージです。
・派遣会社の人事部で働き、社員採用にも携わった
・自分でも、転職エージェントを利用した転職を経験した
この経験を生かして「自分がどんな仕事をしたいかわからない…」という悩みを解決できる内容になっています。
「転職を進めるきっかけをつかみたい!」というときは、ぜひご覧ください。
「自分がどんな仕事をしたいかわからない…」ときはどうする?
まずは、「どんな仕事をしたいかわからない…」ときはどうすればよいのかを、ご紹介します。
結論:とにかく”体験する”しかありません!自己分析・適職診断も必要なし!
結論としては、「どんな仕事をしたいかわからない…」なら、とにかく”体験する”しかありません。
自己分析や適職診断も必要なし!(というか「あまり意味がない」です)
多くの方は「自分はどんな仕事をしたいんだろう?」と、まず考えますよね。
でも「考えた結果、適職がみつかった!」なんて人は、見たことがありません。
僕もたくさんの本を読んで自己分析しましたが、適職には出会えず。結局「自分は一人でのんびりやるWebライティングが向いている」と、副業で実際にやってみて、はじめて気づけました。
「体験するしかない理由」や「仕事のはじめ方」は後述しますので、まずは「体験に勝るものはない」と覚えてください。
自分に合ったモノを探すには”経験する”しかない
仕事だけに限らず、自分に合ったモノを探すには”経験する”しかありません。
これは、「勝間式生き方の知見」などたくさんの著書をもつ勝間和代さんが、動画でわかりやすく解説しています。
勝間さんの動画のポイントはこちら。
・なぜ私たちは経験からしかものを理解できないのか。それは私たちが、身体感覚ですべてのモノを考えているから
勝間和代が徹底的にマニアックな話をするYouTube より
・動物というのは、自分の身体感覚と経験したものからしか判断の材料に使えない
また、「やってみないとわからない」ことを裏付けるものとして、「クォーターバック問題」があります。
「やってみる(経験・体験する)」こと以外には、その場所が自分に合っているかどうかはわからないのです。
これが、僕が「自己分析や適職診断も必要なし!」という理由。
やりたいことが漠然とし過ぎているなら、「自己分析で的をしぼる」という方法もあります。ただ、実施することで「やってみたら面白い」ことに出会う可能性をなくしているかもしれません。
考えてもわかりません。
考える前に行動しましょう。
会社を”辞める前提”で体験しましょう
「体験するために仕事をする」というと、
でも、実際に会社で働いてから、「これは違う」と思ったらどうするの?
こんな疑問が出ますよね。
そこであらかじめ、「いくつかの仕事を体験してみよう」と考えてください。
つまり、会社を”辞める前提”で体験するということ。
会社側からすれば、不謹慎きわまりない考えです。
ですが、「これだ!」という仕事(会社)に出会えれば、その会社では”かけがえのない人材”になるはず。
そう考えて、前向きに体験していきましょう。
◆もし「何がしたいかわからない」ときは、記事「「仕事辞めたい…でも何がしたいかわからない…」ときに試してほしい2つのこと!」で対処法をご紹介しています。
「給料が良い」など大切な条件を優先させてもOK(一点豪華基準のこと)
ここまで、「体験して自分がやりたいことを探す」ことの重要性をご紹介しました。
ですが、
私はそこそこ給料が良ければ、「自分がやりたい仕事」じゃなくてもいいな。
という人もいますよね。
こういった人は、「自分が大切と思う条件」を優先させればOKです。
僕は転職には「一点豪華基準」が有効だと考えます。
この記事は、「自分がやりたい仕事をしたい」が最重要基準という方に向けた内容です。
もし、ほかに優先したい基準があるなら、そちらを叶える方法を考えてみましょう。
◆「一点豪華主義の決め方」は、記事「一体みんなどうやって仕事探してるの…?失敗しない「仕事探しの方法」!」でご紹介しています。
「自分がどんな仕事をしたいかわからない…」ときの仕事のはじめ方
次に、「自分がどんな仕事をしたいかわからない…」ときの仕事のはじめ方をご紹介します。
〈はじめ方①〉「これまで経験してやりたくないこと」をリストアップする
まずは、「これまで経験してやりたくないこと」をリストアップします。
リストアップのポイントはこちら。
- 実際に経験して、そのうえで”やっぱりイヤだ”と思うことをリストに入れる
- 経験せず”なんとなくイヤだな”ということはリストに入れない
ここでも、前項でご紹介した「自分に合ったモノを探すには”経験する”しかない」が重要です。
多くの人は「営業って大変そうだからやりたくないな」と思いますが、そのうち何割かは「やってみたら自分に合うかも!」と思うもの。
経験せずに”なんとなくイヤ”といって遠ざけるのは、自分の才能の芽をつぶしているかもしれません。
実際に経験して、そのうえで「イヤ」というものを挙げていきましょう。
◆「「イヤなことを避ける」を仕事選びの基準にすべき理由」は、記事「”仕事の選び方”がわからない人へ」でくわしくご紹介しています。
〈はじめ方②〉「やりたくないことリスト」をもって転職エージェントで相談する
次に、「やりたくないことリスト」をもって、転職エージェントで相談しましょう。
「短期の仕事」や「契約社員」として探してもらうと、退職の手間をはぶくことができます。
転職エージェントを利用すれば、「この”やりたくないこと”をやらない仕事を紹介してください」と、担当者に相談できます。
しかもすべて無料!
エージェントの担当者は、紹介先企業にも実際に訪問します。
ですから、その企業の仕事内容や雰囲気は、ある程度つかんでいます。
また、転職エージェント側としても、紹介してから辞められると、紹介料は減るし評判も下がります。
そのため、「やりたくないこと」がはっきりしていれば、紹介もしやすくなるんです。
僕も以前、実際に転職エージェントを利用して、全国規模の企業に転職できました。転職を考えている方は、登録して損はありませんよ。
記事「失敗しない転職先の探し方」でもご紹介するとおり、複数のサービスに登録すると、より探しやすくなるので、お試しください。転職エージェントのおすすめはこちらです。
- doda(デューダ)エージェントサービス(転職者満足度No.1のサービスです)
- リクルートエージェント(転職者支援実績No.1のサービスです)
- パソナキャリア(オリコン顧客満足度調査4年連続No.1のサービスです)
ただし、転職エージェントに「辞めることが前提です」と伝えてはいけません。さすがに、会社を紹介されなくなってしまいます。
◆「20代向けのおすすめ転職エージェント」は、記事「【20代向け】おすすめ転職エージェントはコレ!」でご紹介しています。
◆転職エージェントや転職サイトの利用など、「再就職先が決まらないときにやってほしいこと」は、記事「「再就職先が決まらない…」ときにやってほしいこと4選」でくわしくご紹介しています。
〈はじめ方③〉派遣会社にも登録して探してみる
もし、「派遣社員として働くほうが気分的にラク」というときは、派遣会社にも登録して探してみましょう。
派遣会社に登録し、担当者に”やりたくないことリスト”を渡して相談します。
「短期の仕事」を希望して、さまざまな仕事を紹介してもらいましょう。
派遣会社も得意・不得意があるので、複数に登録すると、派遣先が見つかりやすくなります。派遣会社のおすすめはこちら。
就活生ならインターンとして働く
上記①~③は社会人の方向けでしたが、就活生さんならインターンとして働きましょう。
やってみたい仕事、興味のある会社があれば、どんどんインターンを申し込んでください。
1週間~1ヶ月ほどの「短期インターンシップ」なら、その仕事・会社のことをだいぶつかめます。
アルバイトでもいいですが、インターンでしか入れないような会社が多数。
せっかく利用できるのであれば、まずはインターン制度を利用して、体験を重ねてください。
「自分がどんな仕事をしたいかわからない…」ときに働きはじめてからやってほしいこと
次に、「自分がどんな仕事をしたいかわからない…」ときに、働きはじめてからやってほしいことをご紹介します。
〈やってほしいこと①〉会社・仕事の良い点・悪い点をひたすらメモする
働きはじめてからやってほしいことの1つめは、「会社・仕事の良い点・悪い点をひたすらメモする」です。
ただ漠然と働いてはいけません。
あくまでも「自分のやりたい仕事を見つけるために体験している」ことを忘れないでください。
メモするときは、とくに「自分の感情が動いたこと」をメモすると効果的。
「すごく嬉しかった」、「すごく楽しかった」、「すごく腹が立った」、「すごくくやしかった」ことをノートなどに書いていくと、「自分はどんなことが好きか、嫌いか」がわかります。
〈やってほしいこと②〉半年ほど働いたら継続・退職を判断する
働きはじめてからやってほしいことの2つめは、「半年ほど働いたら継続・退職を判断する」です。
判断は、ひたすらメモした「会社・仕事の良い点・悪い点」を見ながら行います。
「会社・仕事の良い点・悪い点」が、メモしてわかった「自分はどんなことが好きか、嫌いか」をカバーできるどうかで判断しましょう。
- 嫌いなことがガマンできるほど、会社・仕事に好きな点がある
→継続する - 好きな点がガマンできないほど、会社・仕事に嫌いな点がある
→退職する
〈やってほしいこと③〉退職するなら「自分が大切にしたいこと」をはっきりさせて次の会社を探す
もし退職するなら、メモしてわかった「自分はどんなことが好きか、嫌いか」のなかから、「会社(仕事)でとくに大切にしたいこと」をはっきりさせて、そのうえで次の会社をさがしましょう。
前述した「一点豪華基準」をハッキリさせるというイメージですね。
「自分が大切にしたいこと」をはっきりさせずに退職すると、いつまでも会社・仕事に満足できず、転職ばかりをくり返してしまいます。
次の会社は、「やりたくないことリスト」と、ハッキリさせた「一点豪華基準」をもとに探せば、働きやすいところを見つけやくなりますよ。
サラリーマンとフリーランスのどちらが良いか迷ったら…
記事の最後に、サラリーマンとフリーランスのどちらが良いか迷ったらどうすればよいのか?についてご紹介します。
会社ではたらきながら副業をやってみる
結論は、「会社ではたらきながら副業をやってみる」です。
フリーランスの仕事を、副業としてはじめてみましょう。
「副業として小さく体験してみる」ことで、次のようなことがわかります。
- 会社に所属しないフリーランスという立場に耐えられるか
- その仕事に向いているか
- その仕事でいくらくらい稼げるか
- その仕事をするにはどんなモノが必要か
僕もまずは、会社ではたらきながら、副業としてWEBライターをはじめました。半年くらい副業をやって、「これならイケる」と判断してから会社を辞めています。
絶対にやってはいけないのが、「まず会社を辞めてしまう」こと。
会社でも、そこそこの成績を残したんだから、独立してもやっていけるでしょ!
なんていう人は、失敗する可能性大!
会社でそこそこの成績を残せたのは、「会社に所属していたから」かもしれません。
まずは副業で、「会社から離れても成績を残せるか」を確かる。
そして「イケる!」と思ったら、そこで会社を辞めてフリーランスになりましょう。
◆「就職・転職活動をして/実際に働いて”正社員は無理だった…”」という方へのアドバイスは、記事「「正社員は無理だった…」という人に伝えたいこと」でご紹介しています。
就活生で「サラリーマンとフリーランスのどちらが良いか」迷ったら
就活生さんで、「サラリーマンとフリーランスのどちらが良いか」迷ったら、まずはサラリーマンになりましょう。
今はランサーズなどのクラウドソーシングサービスで、在学中でも仕事を請け負うことができます。
すでに仕事を請け負う経験をして、フリーでいけると思ったら、迷わずフリーランスになっているはずです。
サラリーマンとフリーランスで迷うということは、フリーランスを経験していないか、稼げていないということ。
それならば、まずは会社に勤めて、安定して給料をもらう。
そのうえで、前項のとおり副業でフリーランスの仕事を体験する。
すると、生活費に困ることなく、フリーランス(とその仕事)が自分に合っているかをしっかり経験することができます。
まとめ:「自分がどんな仕事をしたいかわからない…」なら、戦略をもって体験していきましょう
この記事では、「自分がどんな仕事をしたいかわからない…」ときはどうすればいいのか、”自己分析・適職診断”も必要ない方法をご紹介してきました。
漠然と働いてはわからなくても、意識していれば「自分のこと」がわかってきます。
ぜひ記事を参考に、「自分がどんな仕事をしたいかわからない…」なら、戦略をもって体験していきましょう。
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参考文献
この記事では、下記の書籍を参考にさせて頂いております。
- 書籍 ナシーム・ニコラス・タレブ・著『身銭を切れ』ダイヤモンド社