就職(転職)活動をつづけたけど、正社員にはなれなかった…。
実際に働いてみたけど、自分に正社員は無理だった…。
このように悩んでいる方に向けた記事です。
正社員になれなくても、正社員になっても、それぞれの悩みがありますよね。
そこでこの記事では、前半で就職・転職活動をして「正社員になるのは無理だった…」という方へのアドバイスを。
後半では、働いてみて「正社員は無理だった…」という人に伝えたいことをご紹介していきます。
新卒の就活生さんだけでなく、転職を考える20代・30代・40代・50代の方、さらに男性・女性すべての方に伝えたいメッセージです。
自分の次のような経験を生かして、「正社員になれない」・「正社員はもうムリ」という悩みを解決できる内容になっています。
- 派遣会社の人事部で働き、社員採用にも携わった
- 自分でも、転職エージェントを利用した転職を経験した
- 正社員の転職を5回くり返し、WEBライターとして独立した
「悩みを解決して、次への一歩を踏み出したい!」というときは、ぜひご覧ください。
就職活動をして「正社員になるのは無理だった…」という人に伝えたいこと
まずは、就職活動をして「正社員になるのは無理だった…」という人に伝えたいことをご紹介します。
「人格を否定されたわけじゃない」ことを理解してください
「何社も応募したけど、すべて落ちてしまい、正社員にはなれなかった…」という状態だと、多くの方は、
ああ、私は社会に必要とされてないんだ…。ダメ人間なんだ…。
といって落ち込みがち。
ですが、「人格を否定されたわけじゃない」ことを理解してください。
あくまで「会社が希望する人材ではなかった」だけです。
落ち込む前に「何がダメだったのか?」と考えてみましょう。
就職・転職試験で落ちた理由として考えられる3つのポイントと対策
就職・転職試験で落ちた理由として考えられるポイントは、次の3つです。
考えられる理由①:会社が決めている基準に合っていなかった
企業の就活で落とされた理由として考えられるのが、「会社が決めている基準に合っていなかった」です。
まず会社側は、”ただ漠然と”ではなく、次のような点をおおまかにでも決めたうえで求人を出します。
- 性別
- 年齢
- 任せたい仕事
- 将来的に任せたい仕事
- 性格(明るい、慎重、協調性がある など)
(求人票には明記しませんが)男性を望んでいる企業に、女性が応募しても落とされる可能性大。
いくら優秀な人材でも、会社が決めている基準に合わなければ、採用はされないんです。
対策:基準に合っていそうな企業に応募する
対策としては、基準に合っていそうな企業に応募すること。
大学なら就職課、転職なら転職エージェントなど「企業のことをよく知っている人」に、この企業はどんな人材を欲しがっているのかを聞いてみましょう。
考えられる理由②:提出書類の内容(書き方)がイマイチ
企業の就活で落とされた理由、2つめとして考えられるのが、「提出書類の内容(書き方)がイマイチ」です。
以前、人事課で社員採用に携わったとき、「これはイマイチ」と思ったのがこちら↓。
- エントリーシート(就活生)や職務経歴書(転職者)が、ほとんど書き込まれていない(内容がスカスカ)
内容があまり書かれていないと、人事側(会社側)では「書類選考を通す決め手」がなくなります。
それに「入社したいという熱意」も感じられず、結果として書類選考で落とされてしまいます。
対策:第三者に添削を依頼する
対策としては、「第三者に添削を依頼する」ことがイチバン。
くわしくは後述します。
考えられる理由3:提出書類に不備がある
企業の就活で落とされた理由、3つめとして考えられるのが、「提出書類に不備がある」です。
僕が人事にいたときも、実際に次のようなケースがありました。
- 提出書類がそろっていない(履歴書が入っていない など)
→「入っていませんよ」と知らせることもありましたが、応募者が増えてからはその時点で落としていました - 履歴書の日付など、細かい点が抜けている
→新卒採用だとあえて見逃すときもありますが、中途採用ではしっかりチェックされます - 提出先の企業名がまちがっている(ほかの企業名になっている)
→言語道断ですが、ホントにいました
対策:提出前に何度も確認する
対策としては、提出前に何度も確認するしかありません。
できれば日程に余裕をもって書類を作成し、1日後、さらに1日後と確認すると、不備が見つけやすくなります。
就職活動をして「正社員になるのは無理だった…」という人におすすめしたいこと
次に、就職活動をして「正社員になるのは無理だった…」という人におすすめしたいことのご紹介です。
「なぜ正社員になれないのか」を第三者に確認する
まずは、「なぜ正社員になれないのか」を第三者に確認してみましょう。
これは、自分だけで考えていても「何が原因か?」というのはわかづらいため。
大学生なら、大学の就職課やキャリセン就活エージェントなどの就活エージェントを利用しましょう。
第二新卒なら第二新卒エージェントneoがおすすめ。
転職活動なら、doda(デューダ)エージェントサービスやリクルートエージェントといった転職エージェントを利用しましょう。
「書類の内容がちゃんとしている人」は、こういった第三者に添削をしてもらっています。一方、自分だけでつくる人はたいていネットで調べるので、似たような内容になるものです。
◆「20代向けのおすすめ転職エージェント」は、記事「【20代向け】おすすめ転職エージェントはコレ!」でご紹介しています。
◆転職エージェントについてくわくは、記事「失敗しない転職先の探し方・見つけ方」でご紹介しています。
就職・転職活動では使えるものは何でも使う
前項で、「なぜ正社員になれないのか」をしっかり考えたら、あとは使えるものは何でも使いましょう。
たとえば、就職・転職活動でのオススメの手段は次のとおりです。
- 就活・転職エージェントを利用する
- 就活・転職サイトを利用する
- ハローワークに登録して求人を探す
- 友人・知人のコネ・ツテをすべて利用する
すべて無料で利用できますので、使わないのはもったいない!ぜひ使ってみてください。
◆上記のポイント1~4の適切な利用方法は、記事「「再就職先が決まらない…」ときにやってほしいこと4選」でくわしくご紹介しています。
◆「仕事選びの基準に”イヤなことを避ける”」という方法は、記事「”仕事の選び方”がわからない人へ」でくわしくご紹介しています。
働いてみて「正社員は無理だった…」という人に伝えたいこと
次に、働いてみて「正社員は無理だった…」という人に伝えたいことをご紹介します。
僕にも「正社員は無理ゲー」でした
じつは僕にとっても、「正社員は無理ゲー」でした。
20年のあいだに、正社員の転職を5回経験。
会社を辞める理由はさまざまでしたが、「次の会社なら大丈夫だろう」と思っても、また辞めてしまう。
すごく悩みましたし、家族にも迷惑をかけ、離婚にもつながりました…。
その後、副業としてWEBライターをはじめ、そのまま独立。
WEBライターとして一人で働いて、はじめて「あ、自分には正社員という働き方が合っていなかったんだ」と気づきました。
できれば20代で気づきたかったですが、40代でも気づけて良かったと思ってます。
◆「仕事ができない原因と対策」は、記事「「仕事ができなくてつらい…」ときに試してほしいこと!」で対処法をご紹介しています。
”正社員という働き方”が向いていないのかも
「自分に正社員は無理だった…」と会社を辞める原因には、大きく分けて次の2つがあります。
- 職場(会社)が向いていない
- 正社員という働き方が向いていない
多くの人は、上記1だけが原因と考えて、転職をくり返してしまいます。
ですがもしかすると、僕のように「正社員という働き方が向いていない」のかもしれません。
そんな人がいくら転職をくり返しても、理想の働き方にめぐり逢うことは不可能。
ぜひ後述する方法で、自分に合う働き方を探してみましょう。
無理して正社員になる必要ナシ!派遣・フリーランスなど働き方はさまざま
「正社員はムリ…」と悩む人は、「じゃあどうやって働けばいいんだ…?」と思いつめてしまうかもしれません。
でも僕がそうだったように、無理して正社員になる必要はありません。
派遣社員やフリーランスなど、働き方はさまざまです。
昔はフリーランスだと、クライアントを探すのが大変でしたが、今はクラウドワークスなどのクラウドソーシングサービスも充実。
まわりを見てもらえば、たくさんの選択肢がありますので、その選択肢に気づきましょう。
気づく方法についてくわしくは、後述しています。
辞めづらくても”無断退職”はNGです
「正社員は無理だった…」と思いつつ、会社を辞められないと悩んでいるという人でも、無断退職はNGです。
記事「パワハラで即日退職できる?」で紹介するとおり、しっかり「引き継ぎ」を行わないと、会社側から損害賠償請求される可能性も。
もし辞めづらいなら、信頼できる退職代行サービスに依頼し、モメることなく退職しましょう。
おすすめは、弁護士法人が運営する退職110番です。
働いてみて「正社員は無理だった…」という人におすすめしたいこと
記事の最後に、働いてみて「正社員は無理だった…」という人におすすめしたいことをご紹介します。
次も正社員の求人を探してるなら「なぜ正社員がいいのか」を考えてみる
もし、次も正社員の求人を探してるなら、「なぜ正社員がいいのか」を考えてみましょう。
よくよく考えてみると、「あれ、正社員じゃなくて良いんじゃない?」と思えてきます。
- 正社員でなければできない仕事がある
→そんな仕事はありません。どんな仕事なのか、もう一度具体的に考えてみましょう - 正社員のように安定した地位が欲しい
→あのトヨタでさえリストラする時代です。今や安定した仕事はありません - 正社員のように高い給料が欲しい
→契約社員や派遣社員で高額時給の方もいます。すべての正社員が高給取りではありません
「正社員は無理…」と思ったなら、次項を参照に、もっと違った働き方を考えていきましょう。
◆「仕事探しの方法がわからない」というときは、記事「失敗しない「仕事探しの方法」!みんなどうやって仕事探してるの?」をご覧ください。
”今までやったことがないこと”を試そう
「どうしても正社員の仕事を探してしまう」のは、ほかの働き方を試したことがないからかもしれません。
自分が体験したことがないことは、どうしてもイメージしづらいものです。
そこで、”今までやったことがないこと”をどんどん試しましょう。
記事「「自分がどんな仕事をしたいかわからない…」ときはどうする?」で紹介するとおり、人は体験してみないと、それが自分に合っているかどうかがわかりません。
体験してはじめて、「これは自分に合っている、合っていない」がわかります。
頭で考えるだけでなく、「まず試す」ことを意識してください。
おすすめは”派遣+副業”でいろいろ試してみること
「やったことがないことを試す」と言っても、働かないと生活費が稼げません。
そこでオススメするのは、”派遣社員+副業”でいろいろ試してみることです。
派遣社員の仕事も副業も、面白そうなこと、続けられそうなことをやってみましょう。
副業では、ブログやYouTube、インスタなどが”自分の資産になる”ものがイチ押し。
たくさん試して、ひとつでも”続けられるもの”を見つけたらバッチリです。
その副業をさらに伸ばしていき、本業にできるようにコツコツ続けてください。
◆「派遣社員のメリットや派遣会社の探し方」は、記事「「派遣社員になりたい!」ときはどうすればいい?」でくわしくご紹介しています。
まとめ:「正社員は無理…」でも対処方法はちゃんとあります
この記事では、前半で就職・転職活動をして「正社員になるのは無理だった…」という方へのアドバイスを。
後半では、働いてみて「正社員は無理だった…」という人に伝えたいことをご紹介してきました。
「正社員は無理…」というときでも、でも対処方法はちゃんとあります。
ぜひ記事を参考に、あなたの悩みを解決して、次への一歩を踏み出しましょう。
〈こちら↓の記事もおすすめです〉
・「会社のことをどこかに相談したい」ときは…会社・仕事の悩みの相談先を紹介
・「次の会社をさがしたい」ときは…失敗しない転職先の探し方・見つけ方!
・「派遣社員ではたらきたい」ときは…「派遣社員になりたい!」ときはどうする?